統合失調症

統合失調症の主な症状は、幻聴や妄想などの陽性症状、意欲低下や引きこもりなどの陰性症状、作業能力低下や注意力低下などの認知機能障害があります。不登校やうつ状態で始まる場合もあります。初発年齢は、80%が15~30歳に集中することから、学業や仕事への影響が大きい疾患です。又、発病初期の数年が予後に影響を与えるという説があり、初期治療の重要性が強調されています。

主な症状

統合失調症の主な症状は、幻聴や妄想などの陽性症状、意欲低下や引きこもりなどの陰性症状、作業能力低下や注意力低下などの認知機能障害があります。不登校やうつ状態で始まる場合もあります。初発年齢は、80%が15~30歳に集中することから、学業や仕事への影響が大きい疾患です。又、発病初期の数年が予後に影響を与えるという説があり、初期治療の重要性が強調されています。

治療

治療は抗精神病薬による薬物療法を中心として、リハビリテーション、就労支援など包括的な手段によって、再発予防、QOL(生活の質)の向上など、長期的予後も考えながら対応していきます。薬物治療については、服薬継続率が約40%と低いという実態があります。服薬継続率を上げるためには、薬の飲み心地などを患者さんから率直に教えてもらい、医師と患者さんが共に知恵を出し合い、治療方針を決定していくことが重要です。

再発、再燃予防のために

再発、再燃を予防するだけでなく、より健康度の高い生活を送るための治療的対応をするように、各医師は努めています。統合失調症も糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病と同じで、症状が出ないように必要な薬を続けながら、気長に病気を管理していくことが大切です。そのために、入院し退院となった場合には当院では精神保健福祉士とも密に連携しながら退院後支援を整えるなども行っています。